« 2005年05月 | メイン | 2005年07月 »

2005年06月27日

医学生のこころの動き

このあいだかいた骨髄バンクの企画の感想で、もっともこころに残ったことを書いてみます。


◆患者さんの声が、胸に響いた◆

最近、白衣を着て病院内で実習をし続けています。
たくさんのいのちに関わる物語がここにはあるはずなのに、いつも患者さんといろいろ話をさせていただいているのに、どこか無感動に、実習を続けている気がしてしました。

しかし、土曜日の企画では違いました。
白血病から骨髄移植を受けた患者さんの闘病の話が、非常にリアルにこころに届いてきました。

僕は医学部に入るまでは、血を見ると気が遠のく種類の人間でした。
けれど、医学部に入って、血には鈍感になったなあ、と感じていました。
土曜日までは、血は「感染のもと」「汚い」というイメージの対象でした。
なのですが、土曜日は昔のコントロールしがたい血や痛みに対する感覚が、話を聞いていて久々に湧き上がってきました。

「白衣」「資格」に守られた、日々の実習を感じました。


けれど、感覚が過敏になるのもまた問題で…
今日の午後は症例検討があったのですが、いつもなら平気なはずの腹腔内出血の話とか、人工心肺の話とか、が、気持ち悪くて気持ち悪くて、油汗が出てきました。感情・感覚のコントロールって、難しいです…

医者のプロになるというのは、「白衣」というバリアの脱着が素早くできるようになるのか、それとも耐久力があがることなのか、どういったことなのか。
悩んでいるところです。

2005年06月23日

医療にかける想い 〜骨髄バンクから

いっしょに東大の医療政策人材養成講座に通う、骨髄バンク事務局長の三田村氏に来ていただいて講演会をこの土曜日に開く。その行動力と実績と想いとに、かっこいいとずっとあこがれていたので、この機会、とても嬉しい。

ぜひ、みなさん、来ていただけるとうれしいです。
6/25(土)に東京医科歯科で13:30からです!


======
    ☆〜医療にかける思い、そのプロセスとは・・・〜☆
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
      ◆◆◆Your Experience第12弾!!◆◆◆ 
         6月25日(土) In 東京医科歯科大学
     <<医療への思い 〜様々なアプローチ〜>>
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
   参加申込はこちら!!→ exp_official@yahoogroups.jp
    ・・‥‥…━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
   produced by I-cube 夢の病院Project:http://icube.umin.jp/ 

 医療に携わるということ
 色々な方角から支えられているということ

 医療を取り巻く様々な問題に、立ち向かっているヒトがいる、職がある

 気づいていますか?

 企業、経営、法律・・・市民政策として医療に携わる方の気持ち

 聞いたことありますか?

 大切な人が助かるかもしれない。
 自分が誰かの大切な人を助けられるかもしれない。

 そんな骨髄バンクにかける思い、希望、医療政策・・・

 そんな色々な思い、、、
 三田村先生、患者さんを交えてみんなで考えてみませんか!?


|◆日時 平成17年6月25日 土曜日 13:30〜開始(13:00開場)
|◆場所 東京医科歯科大学 3号館3階 新1講堂
|    JR御茶ノ水駅、丸の内線御茶ノ水駅 徒歩3分
|◆当日連絡先:070−5557−7015

━━講師プロフィール・・‥‥…━━━━━━━━━━━━――
三田村 真 氏
1991年静岡大学理学部化学科卒業。
NPO全国骨髄バンク推進連絡協議会 理事・事務局長
ドナー経験及び被コーディネート経験に基づき
骨髄バンクのドナーの安全保護の為の政策決定の場に関与し
医療現場での事故予防、事故原因究明、再発防止策、
骨髄バンクの普及啓発活動に取り組み、患者の支援を行っている。
――――――――――――――――――――――――――――


┏━┳━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┃■┃ 参加申し込み
┗━┛
◇参加費
  在学生 1000円, 一般 3000円
  (IcubeML・メールマガジンに登録されている方や、
   企画申し込みとともにそれらに申し込まれた方は半額となります)

<参加申込>
 →E-mail:exp_official@yahoogroups.jp
     (以下をコピー&ペーストしてお使いください)
 ―――――――――――――――――――――――――――――
 <I-cube〜Your Experience第12弾〜>
 ご氏名 :
 ご所属 :
 メールアドレス :
 ML登録 :(登録済み・登録希望・登録しない)
 メルマガ登録:(登録済み・登録希望・登録しない)
          ↑( )内より該当するものをお選びください。
 ―――――――――――――――――――――――――――――
                 もちろん、当日参加も可!!
※ML,メルマガ登録ご希望の方は、登録ご希望アドレスを明記の上、
 お申し込みください。(携帯メールアドレスでのご登録は、極力お控
 えいただけるようお願いいたします。)


┏━┳━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┃■┃ 主催
┗━┛
◆主催:I-cube 〜夢の病院Project〜:http://icube.umin.jp/
◆連絡先:I-cube代表 山本大介(順天堂大学医学部4年)
            Icube-official@yahoogroups.jp

■ I-cubeとは? ■
私たちI-cubeは、
・ Intercollege(学校間)
・ Interdivision(専門間)
・ Interchange(互いに交換)
の3つを合言葉に医療について学びあうサークルです
一緒に『何か』を交換しませんか??
そして未来の医療を共に、紡ぎましょう!
━━━━━━━━━━━━━━━○ Your Experience vol.12 ○━

          ◆このメールは自由に転送して下さい◆

2005年06月22日

医療者って、搾取されている気がする

医者たたきが、世の流行だ。まあ、襟を正さなきゃいけないところは確かにあるのだろう。けれど、度が過ぎてやしないか?とときどき腹が立つ。
医者の寿命は平均よりも短い。無理を重ねなきゃいけないからだ。過酷な労働条件で働くことで、ひとの命を守ろうと努力している。

先日、20代の女性と話す機会があった。医者って寿命が短いんだよね〜、と話したら、間髪入れずに「私は絶対医者とは結婚しない」だって。別れたくない、のだそうだ。まあ、女性が言い出す熟年離婚が増えている中、ある意味いいことばではあるのだけれど、でも、医学生の前でいうか、それ、と強く思った。俺たちがリゾート行く暇なく他人の命のために体と人生を削って努力を重ねても、彼らにとって、当たり前、なんだろうね。
確かに、それがプロ、なのかもしれない。
けれど、あまりにあんまりでないのかな? 医療者が市民に人生を搾取されて当たり前、というのは、ちょっとひどいんじゃないかなあ。

もうちょっとひとの命を救う、という仕事がやりやすい世の中にしたいな、と、思う。

2005年06月02日

医学生の知識は役に立つ?!

医学生の知識と感性も役に立つんだなあ、と思った記事です。

救命救急の手技なんて、医者になれば身につけなきゃいけないし、素人が下手に手を出せるようになるよりはきっちり周りに助けを求められる方が大切だろ、と思って救命救急の手技の練習は(他のことで忙しいし)サボっていた。でも、こんな事例もありうるんだなあ、と思った。もうちょっと練習してみようかな。


万博会場で入場者が心肺停止状態に…除細動器で助かる
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20050601ic03.htm
http://www.chunichi.co.jp/00/sya/20050601/eve_____sya_____010.shtml