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【プロ】と【職人】と

「スペリオール」という雑誌で連載している「味いちもんめ」という料理人についてのマンガが好きでよく読むのだけれど、ちょっと前に書かれていた話について書いてみます。


この作者が言うには、
【プロ】は、妥協点を探すひとびと。そこにあるものを最大限に利用して、作り手も客も最大限に満足するポイントを探し、調整し、達成するひとびと。
「客ありき」の存在。

【職人】は、妥協はしないひとびと。納得するまで、やる。
「技術には妥協しない」という存在。


【職人】は最高の作品をつくりたい。いくらでもお金と労力をつぎ込みたい。けれどもそれじゃ商売にならないから【プロ】が、ここまで、という線をひきつつお客さんに納得してもらえるものに仕上げる。

【職人】は、重要。素材の質が、そこで決まる。
でも【職人】ばかりで【プロ】不在では、提供者たちの自己満足で仕事が終わってしまう。

なるほどなあ、と感じる定義です。

こんな定義で医療界を眺めてみると、専門家の集まりで構成されているせいか、歴史的に【プロ】という存在が見えにくかった気がします。
まあ、日本という国自体が、昔の日本に概念がなかった【プロ】ではなく、昔から存在した概念である【職人】が評価されやすく存在しやすかった、ということでもあるとも思いますが。

「最近はどの世界でもプロの手前止まりのやつが多すぎる!
 能書きばっかで、アマチュアに毛の生えたような粗悪なやつもおる。」
というこのマンガの中でキャラクターがつぶやいていたことばも含めて、いい話だなあ、と感じたので紹介してみました。

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