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記事: 「患者のために」自由診療に挑む

ふと興味深い記事を見つけました。

朝日新聞 2007年09月03日
「患者のために」自由診療に挑む
http://mytown.asahi.com/iwate/news.php?k_id=03000000709030001

…保険の外側にある鍼灸や整体とかの代替医療を使うひとたちの性質とか実際に
動いているお金とかぼくはよく気になります。調べる余力ないけれど…(T-T)

財布からその場で出る医療費が3割になる、保険。7割引きで提供される、医療。
市場原理で価格は決まらないけれど、代わりに政治レベルでの力関係で価格が決
められる保険。
そんな保険はほんとうのところはどこまで必要とされているのか。
お金がなくったって、必要だからと保険の外側の医療にお金を払い、実際治って
いるひとたちをみていると、時々考え込みます。


まぁでも、養生訓で貝原益軒も下のように書いていますが、西洋医薬どころか鍼
灸でさえもあんまりやらずにすむような生活が、ほんとは正しいんですよね…。
なかなかできませんけれど…

http://www.lib.nakamura-u.ac.jp/kaibara/yojokun/index.htm
(115)凡(およそ)薬と鍼灸を用るは、やむ事を得ざる下策なり。飲食・色慾を慎
しみ、起臥を時にして(:規則正しく)、養生をよくすれば病なし。腹中の痞満(ひ
まん:腹がつかえてはること)して食気つかゆる人も、朝夕歩行し身を労動して、
久坐・久臥を禁ぜば、薬と針灸とを用ひずして、痞塞(ひさい:腹がつかえて通じ
がないこと)のうれひなかるべし。是上策とす。薬は皆気の偏なり。参ぎ(115)(
じんぎ:薬用人参)・朮甘(じゅつかん)の上薬といへども、其病に応ぜざれば害あ
り。況(いわんや)中・下の薬は元気を損じ他病を生ず。鍼は瀉ありて補なし。病
に応ぜざれば元気をへらす。灸もその病に応ぜざるに妄に灸すれば、元気をへら
し気を上す。薬と針灸と、損益ある事かくのごとし。やむ事を得ざるに非ずんば、
鍼・灸・薬を用ゆべからず。只、保生の術を頼むべし。

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